フリーランスは、どうやってやる気を出しているの?

フリーで仕事をしていると、忙しい時期は休みも関係なく、朝から晩まで働いていることなどザラにあるのですが、「フリーで仕事をしていて、よくモチベーションを保てるね」と言われることがあります。

私は昔から、やると決めたことには膨大なエネルギーを注ぎ、目標を達成してきました。

しかし、やる気を出すというのは多くの人にとって難しいことなのだと気がつきました。

なぜなら「どうしたらやる気が出ますか?」と聞かれる機会が、ここ最近非常に多くなったからです。

実はこのモチベーション管理は私の得意とする分野です。

だからこそ、誰に管理されることなく、フリーとして走り続けることができたのかもしれません。

とはいえ、すべてに対して、いつもやる気で満ちているわけではありません。

私はものすごく面倒くさがりだし、エネルギッシュというタイプでもないです。

洗濯も着るものがなくなってようやく洗う始末。どちらかといえば、根は怠け者の部類だと思っています。

でも、やる気が出ないときの対処法をよく知っています。

おそらく「やる気がでない」という人は、きちんとした対処法を知らないだけなのです。

ブログでもよく書いているのですが、「できない」と「知らない」は別物です。

仕事にせよ、家事にせよ、何にせよ、やる気が出ないときには原因があり、その対処があります。

今回はなぜやる気が出ないのか、そして、その対処法について書いてみたいと思います。

やる気が出ないときの5つのパターン/どれに当てはまりますか?

「やる気が出ない」という場合は、主に以下の5つの原因が考えられます。

  • 目的(ゴール)を見失っている
  • 使命感を持てない
  • 肉体的な疲労
  • 精神的疲労/生活習慣から来る、エネルギーの停滞や消耗
  • 【番外編】外部からの刺激がない

① 目的(ゴール)を見失っている

「何となく将来のためになりそうだから」と始めた勉強は大抵長続きしないものですが、それは「ゴール設定」ができていない、目標を見失っているからです。

目標は具体的で詳細であればあるほど良いので、できれば数値化してみましょう。

例えば「年間で〇〇円売り上げる」「半年後までに10キロ痩せる」などなど。

これは短期スパンで行う物事に効果的です。

短期間で何かを成し遂げたい、結果を出したいときには「いつまでに、何のために、どれくらいの量を成し遂げたいのか」を明確化するのです。

そして、そのためにやるべきことを、1日や1週間単位で、リストアップしましょう。

私は1年間、1ヵ月、1週間、1日ごとの目標と自分の中での“ノルマ”を決めています。

毎日やるべきノルマを決めていて、その日できなかったことは1週間単位で調整しています。

また、締め切りを強制的に設けてしまうというテクニックもあります。

「○○までに○○をやる!」という締め切りを自分に課するのです。

ただし、決めた以上は「何が何でも遂行する!」という意識を持ってください。

締め切りを破るのを習慣にしてしまうと、脳が「どうせ架空の締め切りだし」と認識してしまい、頑張る気を出さなくなるからです。

締め切りを設けるときには、自分に課せられた「ミッション」だと思って何が何でもミッションを達成する気持ちで向き合ってみてください。

② 使命感を持てない

私は既婚ですが、家事はほとんどしておらず、基本的には代行業者の方にお任せしています。

なぜなら、家事に対してはモチベーションがゼロ、「家事をやらなければ」と考えるだけでも憂鬱になってしまうからです。

2時間、家事に時間を費やすなら、家事代行の方が来てくださる2時間も仕事をしてその分のお金を稼ぐほうが私にとっては有意義に感じられるからです。

これは、家事をすることが私にとって「使命感」を帯びていないからだと思っています。

例えば「家族が健康で快適な暮らしを送れるよう、自分が家をしっかりと管理する」という使命を持っていれば、家事にだって創意工夫を凝らして楽しむことができると思うのです。

しかし、うちの夫は「家事は別にやらなくてもいい」と言ってくれているので、別にやらなくても何も言われないし、反対にやったところで褒められることも、大して喜ばれることもありません。

誰にも喜んでもらえないこと、やりがいや喜びを感じられないことにモチベーションを感じるのは難しいことなのです。

だからこそ、まずは自分のやっていることに「使命」を感じてみる。

どうしても、使命感までは感じられないというのであれば、そもそも情熱を向ける対象が違うのかもしれません。

私は情熱を向けられないこと、苦手なことは無理してやる必要がないと思っています。

それは自分より得意な人に任せればいいだけの話。

イヤな気持ちになって、エネルギーと時間を消耗してしまうくらいなら、もっと得意なこと、使命を感じられることを極めた方が自分も周りもハッピーです。

情熱を感じられないのにやっていることがあるとすれば、「本当にそれを自分がやる必要があるのか」をまず考えてみてください。

熱意を持って取り組めているのなら、今度はそれを「使命」にまで高めてみてください。

③ 肉体的疲労/思い切って休息を取ろう

肉体の疲労とモチベーションは密接に関連しています。

私も不眠不休で働いてきたときには、だんだん自分の中のモチベーションが枯れていくのを感じました。

やる気を保つためには、適切な休息が絶対に必要。

特に睡眠不足は「やる気」に直結するので、睡眠が足りていないと感じるのであれば、とにかくしっかりと睡眠をとりましょう。

疲れたときに体に表れやすいサインや、自分に必要な休息のペースを把握しておくのも重要。

マジメな人ほど休むことに罪悪感を覚えてしまうものですが、やる気をチャージするための充電だと思って、スケジュールに無理にでも「休み」を組み込んでしまいましょう。

何もせずゴロゴロとするもよし、マッサージや温泉に行くもよし、自然の中でのんびりするのも良いと思います。

④ 精神的疲労/生活習慣から来る、エネルギーの停滞や消耗

心が疲れている状態です。もしかしたら、何か違うことにエネルギーを膨大に使ってしまっているのかもしれません。

私たちが1日で使えるエネルギーの量は限られています。


さほどエネルギーを使わずにできることもあれば、膨大にエネルギーを使ってしまうこともあります。


心が疲れているときには、自分が何に対して消耗してしまっているのか、まずはその原因をしっかり把握する必要があります。

しばらく休めば回復するようであれば、思い切って休んで、思いっきり好きなことをしましょう。

友人と遊んだり、旅行に行ったり、本を読んだり、心が元気になれることに没頭しましょう。


「やる気が出ない」と悩む人にはマジメで完璧主義な人が多いです。


「そんなときもあるさ、今日は別のことをしよう」という気楽さがあるほうが、物事は案外長続きするものです。


■悪い習慣をやめよう!

ただし、慢性的にやる気が出ないという場合には別の理由が考えられます。
悪い習慣によってエネルギーが停滞している可能性があるからです。

例えばネットサーフィンで、どうでもいいような情報ばっかり見てしまう……
ダラダラとユーチューブやテレビを見てしまうといった習慣です。

大して疲れているわけでもなく、目的があるわけでもなく
「ただ何となくダラダラとやってしまうこと」。

もし思い当たる悪い習慣があるなら、その習慣がエネルギーの停滞を引き起こしている可能性があります。今すぐやめましょう。

⑤ 外部からの刺激がない

番外編と書いたのは、これは私の場合は当てはまらないからです。

けれど、外部の環境が効果的に作用する人もいます。というのも、こんな出来事があったからです。

私は内向型なので、自分のエネルギーの源泉が内側にあります。

だけど、夫は外交型なので、エネルギーやモチベーションの源泉が外の世界にあります。

あるとき、夫が興味深いことを言っていました。

「最近、やる気が持てないのはライバルと言える人がいないからだ!!」

この発言は私にとって衝撃的でした。

というのも、私の場合は、外部の人に自分のモチベーションを左右されることがほとんどないからです。

もちろん、頑張っている人がいれば刺激を受けるし、インスパイアーされます。

だけど、自分は自分であって

「誰かが頑張るから、自分も頑張る!」
「あいつに負けたくない」
「ライバルがいないとなんか調子が出ない」

という発想がまったくなかったのです。

けれど、夫は違います。

交流会などにも積極的に参加し、人とたくさん話し、お客さんから直接的に感謝の言葉をいただくことで、やる気が湧き上がってくるタイプです。

彼のモチベーションを高めるのは、外部からのダイレクトな反応や、刺激しあえる仲間たちです。

このようなタイプにとっては、同じような仲間が集まるコミュニティに参加することや、積極的に人と関われる場に出ていくことをぜひともオススメします。
(内向型の私は逆に消耗してしまうので、向いていませんが……)

やる気が出ない時にできること

やる気が停滞している原因は把握できましたか?

原因がわかったら、

「人の手を借りて苦手なことをやってもらう」
「しっかり休みをとる」
「悪い習慣をやめる」
「外部からの刺激を取り入れる」

など、解決策を考えてみましょう。

他にも、やる気を高める細かいテクニックは多々あるので、今後も少しずつ紹介していきたいと思います。