翻訳家の杏です。

これまでに翻訳本を3冊出版、ドラマの字幕制作や大企業の広告の翻訳なども手がけております。

そんな私は、よく「どうやって英語を勉強したのですか?」と聞かれるのですが、

今回は、翻訳家の私がどのように英語を読めるようになったのか、そのプロセスについて書きたいと思います。

翻訳家は留学をしたほうがいい?

私自身は、長期の留学はありません。

基本的には日本で生活しているし、独学です。

知り合いの翻訳家でも、留学をしていたという方はむしろ少数。

少なくとも翻訳に関しては「海外留学」は必要ないというのが私の考えです。

英語がペラペラだからといって、「翻訳」ができるかといえば、それは別問題。

私は翻訳の学校に通いましたが、帰国子女で英語がベラベラの人でも、翻訳となると全然ダメな人もいましたし、

私の友人で、4年間海外にいた女性がいるのですが、

彼女は会話は問題ないけれど、文法はよくわからないし、読み書きも苦手だと言っていました。

以上のような理由から、翻訳家(英語を読んで日本語に訳す)には、留学は不要だと思っています。

英語が読めるようになった方法とは?

これはもう、テクニックやノウハウではなく、継続です。根性論ですが、事実です。

毎日のように英語を読んでいるうちに、自然と読めるようになっていました。

英語が読めるようになるには、圧倒的な量をこなすしか方法はないのです。

ここでのポイントは、毎日継続して英文を読み続けることです。

Kindle Unlimitedの洋書や、英語ニュースが毎日無料で読めるアプリなどをダウンロードすれば、コストも押さえられていいと思います。

もちろん独学で30分とか1時間とか決めて自分で勉強を続けられればいいのですが、「なかなかモチベーションが続かない」という人も多いと思います。

そのような方には「英語のコーチ」をつけて学習法のアドバイスをもらうやり方もオススメです。

たとえば、オンライン英語コーチ「スパルタバディ」であれば、ラインで日々の学習サポートを受けられます。

コーチがいるので、学習を習慣化することが可能ですし、学習に対するフィードバックも得られるので、効率的に学習を進めることが可能です。

[box class=”blue_box” title=”スパルタバディを利用するメリット”]
・学習の悩みについて担当コーチにチャットで相談できる
モチベーションが続く

・英語学習のフォローメッセージやアドバイスがもらえる
自分に合った効率的な学習法を知ることができる

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これから英語を読めるようになりたい人のための学習法

とはいえ、

「今はまだ全然英語が読めないし、いきなり洋書やニュースは読めない!」という方もいると思います。

そんな方は、以下のステップを踏んで学習をすることをオススメします。

[aside type=”boader”]
①最低限の単語を頭に入れる
②中学~高校レベルの文法を勉強する
③簡単な素材から始めてみる
④自分の学習レベルの確認
[/aside]

①最低限の単語を頭に入れる

やはり最低限の語彙力はないと、いちいち読むのに単語を調べなければならず、ストレスになります。

単語帳1冊分くらいは、暗記しておくといいと思います。

レベルの目安としては『キクタン(Adcvance)』、または『ターゲット1800』くらいの語彙力をカバーできていれば問題ないと思います。


■『キクタン【Advanced】』(アルク)
参考価格:1,540円


『英単語ターゲット 1900』(旺文社)
参考価格:1,100円

②中学~高校レベルの基礎文法を確認する

上と同じく、やはり文法の基礎がなければ、読解はつまづきます。

高校レベルまでの基礎的な文法を一通りおさらいしておきましょう。

ただし、分厚い参考書や問題集は不要です!

薄いもので、基礎的な内容が確認できるものを1冊できれば十分です。

文法の勉強ばかりに時間を取られて、実際の英文に触れないのは本末転倒だからです。

たとえば『高校英文法基礎パターンドリル (シグマベスト) 』のようなものであれば、高校レベルまでの基礎的な文法を復習できるし、薄いので簡単に復習ができます。


『高校英文法基礎パターンドリル (シグマベスト) 』(文英堂)
参考価格:1,078円

③簡単な素材から始めてみる

いきなり難易度を上げないことですね。

小説とか英字新聞とかは、やっぱり初心者がいきなり手をつけると挫折しやすいです。

まずは中学生向けのリーディング教材を買ってみたり、できるだけ短い文章を毎日読んだりすることを継続しましょう。

中学レベルの文法と単語で書かれた文章がスラスラ読めるようになったら、少しずつ難易度を上げていく・・・といったように、ハードルは低く設定することがポイントです。

④自分の学習レベルの確認

英語学習でつまづきやすい人は、自分のレベルに合った学習法をしていないことが多いです。

英検でも、TOEICでもいいと思いますが、資格なり、何かしらのテストを受けるなどで自分のレベルをきちんと把握しましょう。

自分のレベルに合わせた教材や学習法を選ぶことが何よりの近道です。

「自分ひとりでは難しい」と感じる方は、先ほど紹介したような「英語コーチング」を受けてみることもオススメです。

ぜひ、ご自身にあった学習法を見つけて英文を読むことを習慣にしてください!

翻訳家の私は、どうやって英語が読めるようになったのか?

今でこそ苦なく英語を読める私ですが、昔は本を1冊読み通すのにも1カ月くらいかかっていました。

「なんでこんなに英語が読めるようにならないんだろう」と泣きたくなったこともたくさんあります。

でも、習慣と量によって、この壁は必ず超えられます。

地道な努力は裏切りません。ぜひ諦めずにトライしてみてください!