DMM英会話のレッスンがついに100回目を迎えた。 1レッスン25分だから、25分×100回で合計2500分(約41時間)である。

今回は私なりに、レッスンを100回受けてみての変化や、思ったこと、効率的なレッスンの方法、そしてDMM英会話のレッスンを100回受けたら、一体どれくらい英語が上達するのかということについて考察してみたい。

英語が読めるけど、話せない

翻訳家と名乗っておきながら、非常に恥ずかしいのだが、私は英語が話せない。

読み書きと話す能力は、まったく別物である。だから、翻訳家になりたい人は安心してほしい。

英語が話せなくても翻訳家になれる。

まあ、話がそれるので、私が英語を話せない話はさておき とはいえ、それでも翻訳家なので、英語の語彙や文法に関する知識は一通りある。

TOEICのスコアも900点以上はある。

だけど、聞くのと話すのは超苦手。

聞くのはまだマシにしても、話すとなると言葉が出てこないし、咄嗟に話すと、時制や人称を間違いまくり、しどろもどろになる。

センテンスとして話すことはできるし、それなりに何の話題でもどうにか話せるけれど、決して流暢とは言えず、ときどき言葉に詰まる。

英会話の先生いわく、会話レベルは「平均よりちょっと高い」くらいらしい。

でも、これって、英語を頑張って勉強している日本人に非常に多いタイプではないだろうか、と自分では思っている。

だから、頑張って勉強しているけど、中級程度の英語しか話せないという人は、ぜひ私の経験を参考にしてほしいし、 仮にレベルが違っていても、一般的に40時間ほど毎日英会話のレッスンを受けていたら、どのくらい変化が起きるのかを検証したいと思う。

20時間の法則

「新しいスキルの習得には1万時間が必要」と一般的には言われているようだが、 アメリカの人気作家、ジョシュ・カウフマン氏がTEDのスピーチで「20時間の法則」というものを提唱していた。

20時間の法則とは端的に言えば、20時間で「まあまあ良い」レベルまで到達できるというものである。

カウフマン氏の調査によると「とても下手くそで、それを自分でも自覚している」状態から「まあまあ良い」レベルまで最短期間で到達するためには、20時間あれば十分だという。

この「とても下手くそだと自覚している状態」のことをカウフマン氏は「フラストレーションの壁」と呼んでいる。

この「フラストレーションの壁」は非常にストレスがたまる。そして「自分が下手であると自覚している状態」は、練習に取り組む妨げとなるそうだ。

カウフマン氏いわく、最低でも20時間その練習に専念することで、当初のフラストレーションの壁を克服し、結果を出せるまで練習を続けることができるという。

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100回のレッスンでフラストレーションの壁は超えた?

実際には20時間以上の40時間の練習をしていたわけだが、実際に100回受けると、カウフマン氏のいう「フラストレーションの壁の突破」は体感できた。

というのも、レッスンを受ける前に感じる「ストレス」や「負担」が大幅になくなったのだ。

「まあ、流ちょうであるかはともかく、意思の疎通は結構できるな」という自信くらいは持てるようになった。

100回のレッスンではスピーキングに専念して、話しまくってみた

私の場合は、単語や文法は頭に入っているため、単語の学習や教材を読み上げる時間はもったいないと思い(25分なんてあっという間なのだから、少しでも無駄は減らしたい)、できるだけ多く話せるような工夫をしたいと思っていた。

その結果、選んでいたのは、フリーコンバセーション「テーマ別会話集」

「テーマ別会話集」という教材は、色々なトピックに関する質問が10問あって、質問されたことに対して自分の考えを述べるもの。

根源的な価値観について問うような深い質問や、「なんじゃこれ?(ハチになったら誰を刺したい?など)」と思う質問もあるけど、「この質問くだらないね~」などと言って笑い合えるのも、それはそれで楽しい。

あと、以下は先生に教えてもらった、フリーコンバセーションのネタ切れのときにお勧めサイト。

テーマ別会話集と同じように質問だけが10個くらいある。

フリーコンバセーション:ネタ集

「あれ? 今日うまく話せてる」と思う瞬間がときどき訪れる

では実際に、どのくらい上達しているのだろうか? 不思議なもので、やはり先生との「相性」というものは確かに存在する。

相性のいい先生だと、ごく自然に会話が弾む。「あれ? 私、普通に英語話せてるじゃん!」という感覚になる。

ところがだ……こんな感じで調子に乗っていると、違う先生になった途端、「あれあれ!?!? 私ってこんなに話せなかったっけ?」という状態になる。

この繰り返しである。う~ん、道のりは長い。

100回で苦手意識の克服は可能

100回続けていると、英会話のレッスンを受けることは、もはや習慣化されている。

「あ~、やらなきゃ」という面倒くささや、取り組むまでの腰の重さみたいなものはなくなる。

「習慣化される」「フラストレーションがなくなる」というのは1つ大きな進歩といえるだろう。

あとは相性のいい先生であれば「うまく話せている!」という自信は持てる。

これがDMM英会話を100回受けた私の率直な体験談だ。

100回のレッスンを超えても、ノンストレスを維持しよう!

私は内向型人間なので、英語・日本語問わず、人と会話すること自体に割とエネルギーを使う。

夫や身近な存在であっても、「何となく何も話したくない」「1人になりたい」と思うときはある。

だから、そんなときには無理しないようにしている。これが私のルールだ。

「今日は気が乗らない。じゃあ、やめておこう」というくらいの気楽さだからこそ続けられている。

安く受講できるからこそ「絶対に受けなければいけない!」というプレッシャーもなく「楽しくやる!」と決めている。

「先生がカッコイイから」、という不純な動機でレッスンを受けるときもあるし、先生の趣味が読書の場合は、今どんな本が流行っているかを聞いて市場調査をしたり、好きな本について語り合ったりしている。

共通の趣味は強い! 映画や文学など国境を超える作品で語り合えるのはとても楽しい。

まだまだ、語学学習の道のりは続くけれども、これからも定期的に、成長の報告をしていきたいと思う。