今回紹介する本は、ウエイン・ダイアーさんの「準備が整った人に、奇跡はやってくる」。
サブタイトルに「あなたの毎日が好転する15の方法」とあるように、この本では今すぐできる、人生を豊かにする15の方法が紹介されています。
必要なものはなにもありません。要するに、何かを購入したり、行動したりすることなく、あなたが普段考えていること、思っていることを少し変えていくだけで、毎日が楽しくなったり、落ち着いていられるようになったりするのです。
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動画版はこちらからご覧になれます。
著者紹介
まずは、著者のウエイン・W・ダイアーさんを簡単に紹介します。
彼は心理博士で、「個人」の生き方に焦点を当てた意識革命を提唱していました。
2015年に亡くなられたのですが、生前は、全米のテレビやラジオにて出演・講演を行っており、アメリカのみならず世界的にも評価されていました。
著書には、『自分のための人生』『「頭のいい人」はシンプルに生きる』『9日間”プラスのこと”だけ考えると、人生が変わる』など、世界的に大ベストセラーになったものも数多くあり、スピリチュアル・マスターとも言われております。
[voice icon=”https://kotozora.com/wp-content/uploads/2022/04/コトゾラ.jpg” name=”コトゾラ” type=”l”]本の題名を聞いて、聞いたことある人も少なくないのではないでしょうか?
そんな彼のデビュー作がこの著書なんですね![/voice]
今回は、この本の中から、私が特に皆さんに実践してほしいと感じたものを3個ピックアップしてお伝えいたします。
[aside type=”boader”]
1.苦難からメッセージを受け取ろう
2.自分のできることにもっと目を向けよう
3.性格や家庭環境のせいにするのをやめよう[/aside]
では、解説していきますね!
苦難からメッセージを受け取ろう
「なぜ自分だけがこんな目に合うのか?」
皆さんも、このような感情を抱いた経験はありませんか? 誰しも持ってしまう感情ですよね。
例えば、大切な人を亡くしたり、受験で失敗して行きたい学校へ入学できなかったり、描いていた夢が叶わなかったり・・・
そんな時、私たちは悲観的になり、自暴自棄になって自分を傷つけてしまうことがあります。
「自分は不幸な人間だ」「誰にも相手にされなくていい」など、本当は思っていない感情が口から出てきてしまい、励ましてくれた人も傷つけてしまった経験はないでしょうか?
そんな時に考えていただきたいのが、苦難からメッセージを受け取ることです。
まぎれもない事実として、今のあなたがあるのは、いろんな経験があってのことです。過去の出来事を乗り越えてきたから、今のあなたがあるのです。逆に言うと、今のあなたが存在するのは過去の出来事のおかげなんです。
つまり、つらいことや悲しいことも、「自分が次の段階へ進むのに必要な体験だ」と思ってみてください。
そう思えたのなら、「この体験から何を引き出せるか」「学ぶべきポイントはどこなのか」と、その経験からのメッセージを受け取ることができますよね。
私自身を振り返ってみても、過去に大失恋をして自暴自棄になってしまったことがあります。
周りは「ほかにいい人が現れるよ」と励ましてくれたのですが、「あれ以上に素敵な人なんて、現れるはずがない!!」と言って、励ましてくれた人を嫌な気持ちにもさせていました。
そのうえ、友達の結婚の報告さえも素直に喜べず、「なんて自分は嫌な人間なんだ」と自分を責める日が続きました。
でも、今なら言えます。あのときの「どん底」の経験は、私の器を間違いなく大きく広げてくれました。
あのとき、「愛する人と結ばれない」という経験をしたから、今の私は人を愛することの素晴らしさがわかります。
大切な誰かを思う気持ち、失う悲しさに寄り添うことができます。
[voice icon=”https://kotozora.com/wp-content/uploads/2022/04/コトゾラ.jpg” name=”コトゾラ” type=”l”]その「学び」のために、私は彼と出会ったのだと思います。そう思うと、過去の経験に、ただただ感謝が湧き上がってきます。[/voice]
自分のできることにもっと目を向けよう
私たち人間は、他人と比較してしまう生き物ですよね。
表面上の違いだけを見て、その人を判断して否定的なことを思ったり、嫉妬したり、本当に忙しい生き物です。
皆さんも他人に対して劣等感を持った経験はありませんか?
例えば「同僚が資格を取って良い評価をもらっていた」「友人が新しいビジネスで成功してお金持ちになった」などなど。
こういう時に「どうせ自分なんて」と思ってしまうこともありますよね。
では、そんな時にどうしたら良いかというと、「自分ができることにもっと目を向ける」ことです。
まずやってほしいのは、「心の中で”できる”と思うこと」です。
今の暮らしを変えなければいけないような「壮大な夢」を追え、ということではありません。
まずは、自分ができること、得意なことで可能性を感じるものを見つけ出して、追いかけてみてください。
そうすれば、あなたを必要とする人がどんどん現れ、劣等感なく過ごせるはずです。
特に、「怒り・不安・憎しみ」という感情が働きそうなときに、この考え方は非常におすすめです。
確かに、「身近にいる人の成功を100%喜べるのか」と思ったときに、少しは嫉妬の気持ちを抱いてしまいそうだなと私は感じました。
具体的な経験でいうと、仕事でどんどん結果を出して成功していく友人に、ものすごく嫉妬した経験があります。
その結果、仕事に身が入らなくなった時期もあり、「何をやっているのだ」と自分にあきれた感情さえ持ったことを思い出しました。
私と彼女では、得意なことも、性格も、経験してきたことも、持っている魅力も違います。
彼女には彼女の良さがあって、私には私の良さがある。
それなのに、私は表面的な部分だけを見て嫉妬し、自分の良さにもまるで目を向けられていませんでした。
[voice icon=”https://kotozora.com/wp-content/uploads/2022/04/コトゾラ.jpg” name=”コトゾラ” type=”l”]そんなふうに悩んでいるくらいなら、自分ができることをとことん突き詰めていけばよかったと後悔しています。[/voice]
性格や家庭環境のせいにするのをやめよう
あなたは今からでも、自分の性格を選ぶことができます。
「そんなわけがない!」と感じる方も多いと思いますが、考えてみてください。
これまでの人生で、すでに自分の性格を作ってきていますよね。
思いこみの癖や日々の習慣、どのくらい自信をもち、何を怖がるのかなど、すべて自分が人生の中で決めてきたことではないですか?
もっと自分の理想に近づくことができるのに、理想と現実とのギャップに悩む方が多いのは、
・「ずっとこうだったから」
・「これが私の性格だ」
・「家族・家庭環境のせいだ」
といった認識をしているからです。
この3つは、自分の成長を止める考え方です。覚えておいてください。
●「ずっとこうだったのだから」
こうした言葉は本当によく耳にしますし、実際に使ったことがある人もいるのではないでしょうか。
「変わりたい」と思う一方で、「でも、これが私だから」「今までずっとこうしてきたから」と片づけていませんか?
こういう人に限って、「なんで自分の人生はうまくいかないのか」と首をかしげているんです。
しかし、こういう認識自体が自分の成長を止めています。
もう言い訳はやめて、自分を変える選択肢をあきらめずに選んでください。
●「これが私の性格だ」
「運動神経が鈍いのは父親ゆずりだ」「兄も姉も数学が苦手だったから・・・」などと遺伝のせいにしていることはないですか?
遺伝のせいにする人は、よく聞いてください。
自分自身で限界を作ってしまってはいけません。あなたは、まだまだいろんな自分になることができます。
たいていの人には、遺伝や血統を信じ込む気持ちが潜んでいますが、そのような思い込みは捨ててしまいましょう。
世の中には、遺伝とは関係なく困難を乗り越えて、素晴らしい人生を送っている人がたくさんいるのです。
●「家族・家庭環境のせいだ」
これも自分の成長の芽を摘み取るワードです。「親のせいでこんなふうになった」「うちの家族はみんなこう」のような言葉です。
今の自分がこうなってしまったのは家族のせいだ、と考えていませんか?
忘れてはならないのは、今の自分は、自分が選んでいるということです。
たとえ、子供のころのつらい思い出が消せなかったとしても、そのことをいつまでも考え続けるかどうか決めるのは自分であり、自分しかいないのです。
この3つは、私たちが言い訳にしてしまう認識のなかで、特に多いと感じるものです。
この認識にとらわれてしまっている間は、「催眠状態」といっても過言ではないでしょう。
結局、何をするのも自分次第。どんな性格だったらたのしいですか? どんな才能をもっていたら自信になりますか?
何も言い訳をせず、考えてみてください。あなたが望んでいることは、選べるのです。
まとめ
私がこの本をとても好きな理由は、「なりたい自分は、自分で選べる」ということを教えてくれるからです。
運命のせいにしてしまうのも、他人や環境のせいにしてしまうのも、自分が選んでいるのであって、それらにとらわれず、「本当は、なりたいものに何だってなれるんだよ」ということを思い出させてくれるのです。
私たちは本来、もっと自由な存在です。
勝手に枠を作って、自分を閉じ込めてしまったのは、誰でもない自分自身なのです。
この本を読むと、縮こまっていた自分に気づき、一歩を踏み出そうという気にさせられます。
また、この本からの学びとして、「選択する力」が人生を豊かにするうえで重要なのではないかということを、個人的に感じました。
「こう生きたい」「これを叶えたい」など自分が目標とすることがあったときに、どのような選択をするか。
もちろん、「私はこんな性格だから無理」と決めつけることもできるし、「あの人は私のやりたいことを叶えていてうらやましい!」と他人に嫉妬する生き方も選べます。
ですが環境や社会に言い訳せず、自分の正直な気持ちにしたがって、正しい道を「選択」できるのであれば、なりたい自分になることはできるし、人生はもっと豊かになるのではないでしょうか?
本書には、ほかにも毎日を楽しく生きられるような、様々な考え方がたくさん書かれているので、皆さんの感想も教えてください。
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