皆さんは、「座敷わらし」の存在を信じますか?

「座敷わらしなんて実在するはずがない」「昔話に出てくる架空の妖怪でしょ」と思う方も多いのではないでしょうか?

[voice icon=”https://kotozora.com/wp-content/uploads/2022/04/コトゾラ.jpg” name=”コトゾラ” type=”l”]実は私もそうでした。ですが、そんな方も、今回紹介する本を読んだらきっと考えが変わります。
幸せを運んでくれる「座敷わらし」は実際に存在するらしいのです。[/voice]


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本の著者紹介

皆さんは、漫画家の十凪高志さんをご存じですか?

小さいころから精神世界、オカルト、伝奇、怪奇に興味を持っていたという十凪さん。
漫画の創作活動のかたわらで、そうしたことを探究されているユニークな感性をお持ちの方です。

「座敷わらし」を手に入れる方法を知った十凪さんは、2012年に取材旅行に出かけ、2013年4月には「座敷わらし」を本当に家に迎えることになります。

そして「座敷わらし」を手に入れてからというもの、十凪さんの人生は好転し、仕事が舞い込むようになったそうです。

今回は、そんな十凪さんが、漫画家として活躍されるきっかけとなった著書『「座敷わらし」をもらってきたら、幸せが舞い込んだ!』をご紹介します。

「座敷わらし」への愛情がいっぱいつまった本書は、「現実の生活から少し離れて、ほっと一息つきたい」「“座敷わらし”の心温まる不思議な世界に触れたい」、そんな方にぜひ読んでいただきたい本です。

[voice icon=”https://kotozora.com/wp-content/uploads/2022/04/コトゾラ.jpg” name=”コトゾラ” type=”l”]現実と夢のはざまで繰り広げられる「座敷わらし」の痛快なストーリーに、疲れた心も明るく癒されてしまう1冊です。[/voice]

十凪さんが「座敷わらし」を迎えた経緯

そもそも、十凪さんは自分の住む賃貸アパートに「座敷わらし」をどうやってもらってきたのでしょうか?

十凪さんは、ある怪談本を読んで「座敷わらし」を配っている神社があることを知ります。その神社では、「座敷わらし」を配布する祭りを年に1回開催しているというのです。

神社の神様の御霊(みたま)を「分け御霊」として人形に封じ、「座敷わらし」として希望者に配布しているとのこと。

遠野の場所に惹かれたこともあり、神社に電話で問い合わせますが、人形は年に10体しか作れないため、予約がいっぱいで数年待ちだと言われてしまいます。

せめて祭りだけでも見たいと思った十凪さんは、その年に友人を誘って初めて遠野に足を運びます。

そして、その翌年、偶然キャンセルが出て、十凪さんはついに人形を手に入れるチャンスを得るのです。

祭りが近づいてきたある日、十凪さんの夢に、女の子の「座敷わらし」が現れます。

長い髪に黒い和服の少女。その少女は、その後、何度も繰り返し十凪さんの夢に出てきたそうです。

ただの夢だと思っていた十凪さんですが、祭りの当日、神社で配布される「座敷わらし」の人形を見て驚いてしまいます。

なぜなら、夢で何度もあっていた少女にそっくりの人形がそこに並んでいたからです。

十凪さんは、その人形に「千織」と名付け、大切に自宅のアパートに持ち帰り、一緒に生活することになったのです。

[voice icon=”https://kotozora.com/wp-content/uploads/2022/04/コトゾラ.jpg” name=”コトゾラ” type=”l”]夢の中で何度も出会っていた少女が十凪さんの元にやってきたなんて不思議なお話です。
十凪さんのところに「千織」さんがもらわれてきたのは偶然ではなく、きっと何かご縁があったからなのでしょう。[/voice]

ちなみに、この神社は岩手県遠野市の「早池峰神社」。祭りとは、4月に行われる「座敷わらし祈願祭」です。

「座敷わらし」をいただいた人は、年に1回、「祈願祭」で人形に里帰りをさせる習慣があるとのことでした。

早池峰神社に問い合わせをすれば、「座敷わらし」が手に入る可能性があるようです。

[voice icon=”https://kotozora.com/wp-content/uploads/2022/04/コトゾラ.jpg” name=”コトゾラ” type=”l”]本書には、かわいらしい女の子の「千織さん」がイラストで描かれ、写真も掲載されていました。
「こんなかわいい子がうちにも来てくれたら嬉しいな」と思い、私も人形を予約できるのか確認しようと神社に何度か電話してみました。
ですが、普段は社務所に誰もいないようでつながりませんでした。[/voice]

私の想像ですが、もしかしたら、これもご縁が関係しているのではないかと思います。

「座敷わらし」人形は年に10体しか作られませんから、人形を本当に必要としている方にいくことになっているのかもしれないと思ったのです。

私よりも他に必要な方がいて、電話がつながらなかったのかもしれない、そんな風に思いました。

今回の記事では割愛していますが、本書には、早池峰神社で人形をもらえなくても、他の方法で「座敷わらし」を手に入れる方法もいくつか紹介されています。興味をもたれた方はぜひ本書をご覧いただきたいです。

「座敷わらし」を持ち帰った十凪さんに起こった出来事

無事に「座敷わらし」を手に入れた十凪さんに、その後どんなことが起きたのでしょうか。本には数々の不思議な出来事がつづられています。

当時、売れない漫画家だった十凪さんでしたが、「座敷わらし」をもらってきてから、順調に仕事が増えていったといいます。

以前は、小麦粉を水にとかして焼き、ソースをかけただけの食べ物で飢えをしのいでいた時期もあったそうです。
でも、「座敷わらし」を迎えてからというもの、物質的に困窮しなくなり、人間関係も良い方向へ変わったそうです。

自分では想像もしていなかったほど人生が好転していったとのことでした。

[voice icon=”https://kotozora.com/wp-content/uploads/2022/04/コトゾラ.jpg” name=”コトゾラ” type=”l”]「座敷わらし」が幸運を運んでくれるというのは、どうやら本当のようです。ますます「座敷わらし」に興味がわきますね。[/voice]

一方、「座敷わらし」は子供の神様なので、いたずらにもあったそうです。

例えば、「千織」さんを手に入れた旅行の帰り、十凪さんはキャッシュカードを紛失して当面の生活費がゼロになってしまいます。

他にも、朝起きると、何もないのに妙なコゲ臭い悪臭がしたり、時には甘い香りがしたりすることもあって困惑したそうです。

また、いたずらだけではなく、時には、相談ごとにも乗ってくれる存在とも書かれています。

「今日は何を食べようか」など日常で会話する相手になってくれることもあるそうなのです。

さらに、夢の中で恐ろしい悪霊のような存在に出くわした十凪さんを、「千織」さんが体を張って守ってくれた体験も語られていました。

[voice icon=”https://kotozora.com/wp-content/uploads/2022/04/コトゾラ.jpg” name=”コトゾラ” type=”l”]「座敷わらし」の「千織」さんは、ちょっと生意気でおちゃめな女の子です。
いたずらをされて十凪さんは困惑しますが、同時に楽しんでいるように私は感じました。[/voice]
年に一度の祈願祭に里帰りしたときには、十凪さんは授業参観の父兄のように、ソワソワしながら子供を見守るような気持ちで「千織」さんを見ていたといいます。

十凪さんと「千織」さんの関係は、まるで家族のようです。

「座敷わらし」と暮らすことは、「愛情をかける家族の一員が増える」そんな温かい感覚があるのかもしれません。

「座敷わらし」に会える場所

では、「座敷わらし」に会うには、どこへ行ったらよいのでしょうか。

十凪さんは「座敷わらし」の取材のため、岩手や山形・群馬・長野の宿に仲間と訪れています。

本書には、その宿で得た情報から、取材旅行中の思わず笑ってしまうような面白いエピソードまでユーモアたっぷりに書かれています。

巻末には、全国の「座敷わらし」に出会えると評判のスポットがわかりやすくまとめられています。

ここでは、本書の中で、十凪さんの細かい取材のエピソードとともに紹介されている場所をご紹介します。

[aside type=”boader”]
【宿泊施設】
岩手県二戸市の「緑風荘」
岩手県遠野市の民宿「とおの」
岩手県遠野市の民宿「わらべ」
岩手県遠野市の民宿「御伽屋」
山形県の古民家「タガマヤムラ」
群馬県の「生寿苑(しょうじゅえん)」

【記念館】
「遠野早池峰ふるさと学校」(岩手県遠野市)
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[voice icon=”https://kotozora.com/wp-content/uploads/2022/04/コトゾラ.jpg” name=”コトゾラ” type=”l”]どの宿からも人の心を感じる温かい雰囲気が、読み手の私にも伝わってきました。
「座敷わらし」のお話をしてくださった方はみな、気さくで飾らない印象なのです。
都会にはない人とのつながりや、見えない存在への敬意を感じさせる情緒ある田舎の温かさと風土に、本書を通して私も触れることができました。[/voice]

ちなみに私が、一番行ってみたい場所は、記念館の「遠野早池峰ふるさと学校」です。町おこしのため、廃校になった小学校を記念館として再利用している場所で、訪れたたくさんの人が教室の黒板に「座敷わらし」への感謝をこめてメッセージを書き残していくそうです。

圧倒されるほどの大量の感謝のメッセージ、「座敷わらし」への感謝にあふれた不思議な空間、想像するだけでワクワクします。「座敷わらし」に出会える場所は、1つのパワースポットだと思います。

この記念館を訪れた人々からは「座敷わらし」を見たという報告や、帰ってから不思議なことがあった、良いことがあったなど、管理人さんの元に多くの声が寄せられているそうです。

はじめは「座敷わらし」の存在を信じていなかった管理人さんも「科学で割り切れないこともある。そういうこともあるのだろう。」と自然に思うようになったとのことです。

「座敷わらし」がいる土地には、夢と現実のはざまで起きるような不思議な体験も自然に受け入れてしまう懐の深さがあるのだと思いました。

「座敷わらし」に会うためのヒント

では、「座敷わらし」で有名な宿に泊まれば、どんな人でも会えるのでしょうか。

十凪さん曰く、「座敷わらし」に会うために、特別な霊感などは必要なく、誰でも会える可能性があるとのことです。

そして、本書には、夢の中や幽体離脱で「座敷わらし」と会うための具体的な方法も紹介されています。

ですが、それ以前に自分の心持ちをよい状態にしておくことが大切という内容が書かれています。

なぜなら、「座敷わらし」とは「幸せの波動」そのものだからと十凪さんは言います。

その波動に共鳴できる場所があり、共鳴できる人がいるからこそ、感じられるものと十凪さんは考えているようです。いわゆる引き寄せの法則です。

ですから、「座敷わらし」に会うためには、自分の波動が「幸せの波動」に合う状態であることが大切なのです。

[voice icon=”https://kotozora.com/wp-content/uploads/2022/04/コトゾラ.jpg” name=”コトゾラ” type=”l”]確かに、本書に出てくる「座敷わらし」に出会ったという人たちの話は、強欲な様子がなく、自分の利益のために他人から何かを奪おうとする様子は一切ありませんでした。
どこか優しくて軽やかなエネルギーを放っている印象なのです。
みんなの幸せを願える心を持つ人は、「座敷わらし」に会いやすいのかもしれません。[/voice]

十凪さんが本書を出版したいと思った理由は、「幸せは心の持ちようである」ことに「座敷わらし」が気づかせてくれると思ったからだそうです。

みんなの本当の心の幸せを見つける手助けになったらいいなと本書の企画を用意したところ、トントン拍子に話が進み、関係者の方々の力添えをはじめ、見えない何かの流れや後押しがあった中で出版につながったそうなのです。

みんなの幸せを願ったことで叶った出版だったのですね。

まとめ

私は、本書を読むまでは、「座敷わらし」の存在を特に気にかけたことはありませんでした。古い家にあらわれる子供の妖怪のイメージだったので、少し怖い印象すら持っていました。

ですが、本書を読んで、「座敷わらし」が身近に感じられ、「私も座敷わらしをめぐる旅をしてみたい」と思えました。

「座敷わらし」に会いたい気持ちだけでなく、本書を読んで、「座敷わらし」をめぐる人たちが温かくて、とてもすてきな人たちに思えたのです。

今後の旅行先の候補にも入れたいと思います。「座敷わらし」に本当に会えたらラッキーですね。

皆さんも座敷わらしに会った!という体験談があれば、ぜひ聞かせてください!


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